私がローマで独りで始めたわけ 

知覧へ

今回の日本滞在中に



知覧に行ってきました



当日は バケツをひっくり返したような大雨



次の知覧行きのバスは 一時間後
電車も すでに 喜入から 指宿 までは 止まってるから そのうち全線止まるかもなあ



と 駅長さんが 申し訳なさそうに いう



明日 出直そうかなあ、、と思ったけど



それでも 強行したのは



明日 雨がもっとひどくなって 行けなくなるのが怖かった。 のと




どうだ これでも来るか?!

と 言われてるみたいだったから



鹿児島から平川  平川でバスを一時間待って



やっとたどり着いた知覧は、悲しいほど観光スポット でした



想像はしてたけど もう少し閑散としてるかなあ と思っていたのです




広島でも思ったけど



日本人ってこういうの作るの ほんと下手 よね




この国の人たち 少なくともこういうことに携わる人たちの



センスのなさが 情けない



つまり 心が入っていない のだ



特攻平和記念館のなかは 照明が ギラギラ やけに 不自然に 明るく



壊れたゼロ戦 とか
きれいに塗り替えられた飛行機 とか
当時の軍服とか が 飾ってある



そして
特攻で飛び立った人たちの写真と遺書



遺書はたくさんの引き出しがついたキャビネット数台に
アイオウエオ 順で納められて 自由に 閲覧ができるようになってる




でもさ



この遺書は




いくら お手本があって それに従って書くことを 半ば強制された遺書 であったとしても



私に宛てられたものではない わけで





私信ですよね?これ





そういう私信を




家族でもない人々が わさわさ こぞって 覗き見る って




どうなのかなあ、、



彼らの思いを それも最後の思いを 見世物にしてるみたいで



嫌ーーな気持ちになりました




そんな記念館に 長居する気も 全く沸かず



私は どしゃ降りのなか 外にでました



三角兵舎と観音像



はっきりいって 三角兵舍のレプリカもいらないね




富屋食堂の女将さんが建てた観音像
そして隣にお寺があって、彼らを祀った きっと彼らの数だけ建ってるのだろう
ちっちゃい石塔の列



その前にある木の下で お酒を飲み交わしました



私が知覧に行きたかった理由のひとつ



水さかずき で 飛び立った彼らに美味しいお酒を持っていきたかった



ってことだから



ちょうど私のお誕生日でもあり この"奇しくも" が ちょっと嬉しくもあり





   私が彼らのことを思うとき



脳裏に浮かぶのは彼らがそれぞれの飛行機に乗って飛び立つとき
その視界にはいってきたであろう 空と海で



その境界線さえはっきりしない空と海を 彼らはどんな思いで見つめたのだろう?
ってこと



知覧




あんな馬鹿馬鹿しい記念館や ミュージーアムや 土産もの屋 など
一切作らず




零戦も 軍服も ましてや 彼らの遺書など 一切 陳列せず




彼らが かつて飛び立った その滑走路 だけ そのまま 残しておいてほしかった



そして 富屋食堂の女将さん 鳥濱トメさんの建てた観音像 と、、、



彼らに思いを馳せるのには




それだけで十分だ




自分の思いに自信のないやつほど



こうやって これでもか これでもか と



入れ物を重視し そして それを 下らないもので 埋める



全く
愚かだね





私にとっては



鹿児島から平川に着いたときに見た
どしゃ降りの雨に煙って 境界線のなくなった灰色の 空と海



平川で 知覧行きのバスを待ってる間
バスで山あいの登り道を走りながら



まるで知っている 誰かに会いに行くかのように胸が高鳴った こと

      
もうすぐ会えるね




むしろ その道中が 知覧そのもの でありました



実際の知覧は 観光スポットで 残念だったけど



    それでも 行ってよかった



帰りのバスを待ちながら



一人で  歌を歌いました



ゲド戦記の 時の歌



   みんな 聞いてくれたかな?



すると
酷いどしゃ降りなのに、どこからともなく蝶々が飛んできた



濡れちゃうと 飛べなくなるよ おいでおいで



と 言ったら、私の傘の中に入ってきた



しばらく 傘の中 飛んでいたと思ったら



外に飛び出し



消えた



鹿児島生まれで戦争にも行った私の父だったかもしれないね





最後に一言 いいたい事は
 



知覧に観光バスで乗り付けるのは 不謹慎きわまりなく



ましてや 指宿温泉に行く途中で ちょっと寄る



知覧は そういう "ついでに寄る"場所では 決してない。 と思います



知覧に行きたかったら きちんと電車とバスを乗り継いで



一人で 自分の足で 行ったほうがいい



一種の巡礼者のように


もしくは 大事な家族の一人に会いに行くように
 


そして



なにもない空を仰ぎ見て 彼らのこと に 思いを馳せる



二度と彼らのような若者を作っては駄目



戦争は 絶対に駄目だ



と 心に誓い



いろいろあるけど それでも 平和な社会で 与えられた生に感謝する



知覧は そういう場所だと思います






 「ここは、生きれども生きられなかった人たちが訪れていた場所。
  何かを感じ、自分が明日生きるという力に変えてほしい」



特攻の母と言われた 富屋旅館 鳥濱トメさん の言葉








   ありがとうございました

   合掌 

  

[PR]



by cocomerita | 2014-07-05 22:34 | 戦争反対 | Trackback | Comments(14)
トラックバックURL : http://cocomerita.exblog.jp/tb/22890632
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by hisako-baaba at 2014-07-06 04:08
知覧がそんな観光地になっていましたか。意外でした。
私は、沖縄に物見遊山で行くことも、嫌だと思ってた。
遺書はコピー?晒し者にしてるわけ?

土砂降りの中、訪れたじゅんこさんlに、蝶になって思いを伝えたのは、どなたでしょうか。
くだらない戦争に、巻き込まれなかったら、いまごろ、八十代の余生を楽しめたかもしれないのに、バカな指導者に若い命を散らされた彼ら。
今また、バカな指導者が、未来有る若者を死地に赴かせようと企んでいるのを見て、彼らは怒って居るでしょうね。
今の国民にも、もっと自覚を持ってくれよと、歯がゆがって居るでしょうね。
Commented by cocomerita at 2014-07-06 06:03
Ciao hisako さん
まあ、流行ってる観光地からしたら、じみ系なのでしょうが、
何でかってほとんどの人がちょっと見て指宿行っちゃうから、宿泊施設は一軒くらい
でもしっかり観光スポットやってます
大体さ、ああいうところで土産物売っていいもんでしょうかね?
遺書もね、、もちろんコピーだと思うけど、、私はチラと見る気さえなかったので、見てないのですが引き出し開けてる人々を見てると一個の引き出しに結構入ってたようです

、、はい、きっと すごく怒っているに違いありません
自分たちにされたのと同じ非人間的なことしようとしているのですから、、
今回に安倍の行為などまさに第二次世界大戦で愚かで嘘つきな日本軍がやったことと同じ
嘘に嘘を重ねて、国民無視して法をも無視してまで、自分の権勢欲、個人的利益のみ追求する
悪夢の再来です

どうしたらいいのだろう、、
Commented by antsuan at 2014-07-06 10:34
わたしが海上自衛隊に入隊したわけは、ひとり静かに、水漬く屍、草むす屍に祈りを捧げ、感謝の気持ちを表したかったからなのです。なのに、三島由紀夫が市ケ谷で派手な自殺をして、鎮魂どころではなくなりました。なので、あの事件の後、直ぐに自衛隊をやめました。
Commented by cocomerita at 2014-07-06 14:34
Ciao antsuan
Antsuan は、知覧に行かれたことがありますか?
偲び方は色々あると思います
ただ、私はやり方はどうであれ三島はあのときすでにアメリカの思惑を強く感じ取っており、日本の一国としての自立を憂いていたのだと思います
Commented by marsha at 2014-07-06 20:20 x
遥か知覧まで行って頂いて有り難うございました。
特攻隊の話、基地知覧、多くの隊員達の 飛び発つ前の心情を綴った物等いろいろ読んだり テレヴィ番組を見たりしましたが、その都度並みだが溢れます。 将来ある青年達が 国の犠牲になって 命を捧げたのです。 

知覧は余りにも悲しい物語を秘めた土地です。 観光スポットにするとは不謹慎極まりないと思います。 日本人は忘れっぽい人種です。 

戦争で犠牲になった 人達のことより 金儲けに発想を切り替えて 儲けなくっちゃー、と,嫌ですね。 卑しい人間達です。 

戦争にゆくのは若い人達です。 戦争は勝っても負けても 良い事なんか一つもありません。 戦に勝って本国に帰還した兵士達は 心の傷を甥長年ケアを必要とする兵士が多いのです。 

戦争は悪です。 ダメ、絶対、戦はダメです。 戦争は悲惨です。
Commented by antsuan at 2014-07-06 21:49
知覧にはまだ行っていません。沖縄にも・・。
でも、知覧には魂は残っていないと思います。
沖縄にはまだ、魂が、浮かばれることのない魂が残されていると思っています。

海に出ると感じるのです。そのような魂が傍に居てくれて、船を守ってくれるのを。

わたしは、三島由紀夫はそのような魂を冒涜したとしか、思えないのです。
Commented by cocomerita at 2014-07-07 03:37
Ciao marsha さん
私たちは、過去の過ちからもっと学ばなきゃいけませんよね
そのためには、我が国は第二次世界大戦において、大変大きな嘘をつき、大変な間違いを犯したと認めるところから始まる。と思うのだけど、どうやら日本って国はそれやってない。のではないでしょうか
それにしても、これだけの悲劇が繰り返された知覧のような土地に、どれだけの不感症を持ってしたら、温泉旅行の途中にノコノコ、観光バスで立ち寄れるか?と 私はそこのところで、人々の感性疑ってしまいます
そうやって、観光収入増やそうと修学旅行や遠足の勧誘する知覧市も知覧市だけどね
子供たちには、ちゃんと伝えてほしいけど、無理な気がします 苦笑
だけどさ、戦争は絶対に二度と始めても参加しても駄目だと、絶対に駄目だとおもいます
大阪で集団自衛権に反対のデモがあって、5千人の人々が集まったと、
今回は絶対に阻止しなきゃいけないですよね
日本のみんな、頑張ってほしいです
Commented by cocomerita at 2014-07-07 03:41
Ciao antsuan
確かに、知覧には彼らの魂というか、思いは全く残っていないと私も感じました
それに関しても、私は彼らの潔さに物凄く感心したのでした

、、三島というより、、冒涜してるのは、彼らの犠牲や彼らの悲劇をきちんとリスペクトできない、今生きてる人々だと私は思います
なんか、そういうとこ凄く不真面目よね、最近の日本人
Commented by riddlemethispleas at 2014-07-07 17:19
こんにちは、ご無沙汰しております。

朝出勤前に拝読した 新記事がみあたりませんね。編集中の誤掲載ですか。
ゆっくり読む間が無かったので
楽しみに待ってます!(b^ー°)
Commented by cocomerita at 2014-07-07 17:41
Ciao riddleさん
こちらこそ、ご無沙汰してます 笑

最近exciteがちょっと変で、非公開にチェックしたにも関わらず
公開になってしまうことが頻発しています
そうそう、書き途中なの 笑
で、更新しようと思ってたら、その前に出したいものが見つかってしまいましたので、それから先にってことになります
気をつけていただいて、ありがとうございます
Commented by marsha at 2014-07-07 18:11 x
↑私もマンガの福島の鼻血の噺だったように記憶していますが、なんと囲うかと開けたら その記事がないのです。 あ、そう、編集中だったんですね,了解です。

お天気が悪いのでラジオを聞いていたら、サマーバレンタインで セールは今日のみです,お急ぎ下さいと、なんの事かと思ったら バレンタインが年一度では勿体ないから 夏にもバレンタインを設けよう、ですって。
天の川とか ヒコボしと織り姫なんか関係なにのよね。 儲かれば良いのね。ロマンがなくてあるのは金勘定のみ。 エコノミックアニマルの考えそうな事かもですが、 虚しいですねー。 何でも金儲けですって。
Commented by cocomerita at 2014-07-07 18:54
Ciao marshaさん
みんな、早起きさんですねー
すみません
先に別な記事を載せてしまったので、この次に更新します

七夕は。私が一番好きな年中行事
それなのに、夏のバレンタイン。だなんて
日本人の拝金主義、センスのなさには吐き気です
こうやって日本の美しい文化がどんどん消えていくのよね
ばか者どもめ
Commented by nob at 2014-07-07 19:48 x
いやぁ、七夕だって元は田に勢いのいい青竹を立てて依代として、山の神を田に迎えて豊作を祈る神事だったものを。
いつしかいろんなものをミックスしてラブロマンスに仕立てちゃったってやつ。
読み書きと機織に秀でれば織女と牽牛のようになれるかもー♪てな感じの乙女の恋愛脳丸出し行事ですので。
バレンタインと大差ないかもですね(笑
Commented by cocomerita at 2014-07-07 23:31
うわーん、nobさんったら
せっかく私のなかに、茶渋のようにかすかに残っている乙女のロマンを、ぶち壊さないでーー
七夕好きなんだからさーー
大差あるある
だって七夕は、ひっそりとしてて 情緒もあり、いそいそ誰かにものなんてあげにいかないでしょーがー
七夕とバレンタイン、一緒にしてほしくないわ
名前
URL
画像認証
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。


ローマからいろいろ
by cocomerita
プロフィールを見る
画像一覧
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30

フォロー中のブログ

素晴らしき哉映画人生
映画の心理プロファイル
掬ってみれば無数の刹那
ラテンなおばさん
非天然色東京画
とかのしゃしん
コバチャンのBLOG
松浦ひかり
あんつぁんの風の吹くまま
koz-mic hours
心の万華鏡  
about ・ぶん
のほほん日記
弁天スタジオ
(旧)とりあえず俺と踊ろう
梟通信~ホンの戯言
断想
記憶の表象
しのぶの里から
続・まりおの部屋
フォトパラダイス
八十代万歳!  (旧 七...
いいたいことは少しある
チェイル
札幌の空の下で徒然記まま...
流木民
now and then
春のよき日に
Life with Bi...
維摩と語る
make no bones
今日の色は。。。
東京ライフ
日だまりカフェ
隊長ブログ
Facciamo una...
「時間よ止まれ」
にっと&かふぇ
楽・遊・学・ビバ人生!!
+nao日記+
ゆる~い日々
luxe et beauté
イギリス ウェールズの自...
幸せごっこ
Happy Days♪
JAZZの普段着写眞館
quartet!
旅するように暮らしたい
海外出張-喜怒哀楽-
シボな毎日
easy-writer
黒い森の白いくまさん
MU PHOTO
一セントの夢
La vie d'une...
チキとふたつのりんご
えんやこら母ちゃん
EL PAJARO
ほのぼの動物写真日記
To tomorrow ...
liliaの 瞬間湯沸かし記
あおぞらのゆくえ。。。
40 ans a Par...
Cook*Days~お料...
A dreamer me...
☆FREEDOM☆
Faites la ta...
江ノ島ノラびより。
焚き火小屋の備忘録
ヴェルサイユの花 ~Fl...
ローマより愛をこめて
かるぺ・でぃえむ
思いのままに。。 しかし...
ゆるりんのポレポレ日記
さかなのしっぽ、そしてはらわた
光と影をおいかけて
いいあんべぇブログ
Memories of You
カタルーニャの葡萄畑から
laboratorio ...
ピレネー山脈を超えたらそ...
カフェと畑と犬と猫
sobu 2
モンシェリー ~酵母さま...
続・八曜社
気がつけば50代
子供と一緒に育つ父
春のよき日に vol.2
夕暮れしっぽ
SPORTS 憲法 政治
オトナの社会科・中東から...
俺の心旅
父ちゃん坊やの普通の写真その2
マイおばちゃんの日記 2
発酵のち薄幸ー( ̄O ̄;)
Live & let live
明日をもっと楽しく!した...

最新のコメント

Ciao sideさん ..
by cocomerita at 17:05
たまたま他のサイトで読み..
by sidediscussion at 12:35
Ciao saheizi..
by cocomerita at 02:35
けいさん、続き。 この..
by cocomerita at 00:48
Ciao けいさん そ..
by cocomerita at 00:36
私の長男にどことなく似て..
by saheizi-inokori at 15:32
目をつむることなくシッカ..
by けい at 08:59
大袈裟じゃなく、彼らのこ..
by cocomerita at 08:44
Ciao hisakoさ..
by cocomerita at 08:25
途中で送信されちゃいまし..
by hisako-baaba at 07:09

Link (Excite 以外

最新のトラックバック

遠藤周作の最高傑作の完全..
from dezire_photo &..
日本が原発のトイレになる!
from 梟通信~ホンの戯言
ドイツ皇帝の最後の宮殿で..
from dezire_photo &..
安倍にも負けず夏の暑さに..
from 梟通信~ホンの戯言
新国立競技場と辺野古基地..
from 梟通信~ホンの戯言
安倍よ菅よ、翁長知事の問..
from 梟通信~ホンの戯言
原発が導入された内幕 有..
from 梟通信~ホンの戯言
日本でしか起きないタイプ..
from 掬ってみれば無数の刹那
どうもありがとう、そして..
from 掬ってみれば無数の刹那
雄勝の猫の旅
from ピレネー山脈を超えたらそこは・・

ライフログ

検索

タグ

ファン

ブログジャンル