私がローマで独りで始めたわけ 

2017年 09月 07日 ( 1 )




またぎ過ごしてきたもの

作詞家の阿久悠さんが、

生前に語ったと言うこんな言葉が心に触れました



高度経済成長以来、というか、オリンピック以来、万博以来、日本という国がスタスタと80センチか1メートルぐらいの歩幅で歩いてきて、歩いただけの効果があったと思う。

けど、もしかしたらね。80センチや90センチの歩幅の70センチ、75センチぐらいのところに、実は良いものがあったんじゃないか。

これからの、1990年代から后というのは、そのことも大事だが、

同時にまたいできてしまった良いものをもう一回探して歩く時代かもしれないな




私もまた 、たくさんの人々の その急いた足取りの その一歩一歩が

無意識にまたぎ越していった、

その70cm 75cmのところにあるものが 気になります


そして そこにあったのは、

そして未だに そこに取り残されているであろうものは


昔の

普通で 真っ当な 日本人が大事にしていたこと、

こだわっていたこと

つまり

昨今の経済を優先させたい人には 無駄でしかないこと。


例えば

紙を折る時に 紙の端と端をきちんと合わせて折る。

事だったり


使った針や櫛をご供養する。

事だったり


朝出かける時 お隣のおばさんに挨拶する。

事だったり



あくまでも合理性 最優先を 叫ぶ人たちには

なんの意味も持たないこと。

でも そういう事こそ

私たちの感性を育て 繊細さを紡ぎ 私たちの中に思いやりを育む。

事だったのではないかと考えます。



イタリアの空気は 乾燥しているので、

私は時々

日本のあのアジア特有の湿気が無性に恋しくなるときがあります。

空気には 若干の湿気が必要なのです。

その湿気は、私たちの社会では情とも置き換えられるのではないか

と考えます。

その大事な そして 肌と喉とそして心にやさしい湿気を

日本人は 欧米化 欧米化と

少しでも効率良く。

合理的に。と


除湿機にかけて

からっから にしてしまった気がします。


欧米化が暮らしの最高の手段であるなんて

誰が言い出したのでしょうか?

はっきり言って ガセネタです。



今 日本では引きこもりの人たちが高齢化し

新たな問題になっていると聞きます。

それは 速く強く 効率良くと、

周りの人を助けるのではなく

待つのでもなく

ましてや 見守るのでもなく


押しのけ 踏み越せと

負け組じゃなく勝ち組になれと

そんな 自分の進む先しか見ていない人々の

そんなスピードについていけない人たちが

その空気のカラカラさに適応できず

居たたまれなくなった結果ではないかと

思うのです。



もう少しゆっくり歩いたら

一緒に歩ける人が増えないだろうか? と考えます


もう少しゆっくり歩いたら

今まで目に止めなかったものが 目に止まるのではないか? と考えます


日本では やさしい、やさしく。 と言う言葉が やたら濫用され

ちゃちな衣服をまとい 大手を振って歩いていますが

わざわざ やさしいなどと 念を押す必要があるのでしょうか


やさしくあれ

と 言えば言うほど

逆にその社会は 競争に満ち溢れた


助けるのではなく 置きざりにする

そんな意地悪な社会へと向かっている気がします。


自分たちのそんな非情さを認識しているからこそ

やさしい なんていうごく当たり前の 普通の事が

有り難がられ もてはやされるのではないかとも考えます。


人間の中には

やさしさと邪悪さが同時に存在するのは当たり前のことで、

やさしいだけの人なんて おそらくいないでしょう。


あえて やさしく。しなくても

自分自身の中に潜む エゴや小意地の悪さを認め

それを 人間らしく 御する努力をする。だけで 充分です。



歩幅を狭めてみる

ゆっくり歩いてみる

そして

1メートルの歩幅に無視されていた 70cmや75cmのところにあるもの

そのものたちに 目を止め 心をかける


それだけで 社会はその様を変えると思います。


わざわざ やさしく。などと 言い合う必要などなくなります


そして 歩きはじめた時には 1人だったのに

たどり着いたら 周りにたくさんの友人がいることに気づくでしょう


どれだけたくさん歩いたか。なんてことより

どうやって歩いたか

どんな景色を見たか

そっちの方がはるかに大事ではないかと




b0150335_16345157.jpg



そう思います 。










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by cocomerita | 2017-09-07 18:20 | | Trackback | Comments(14)

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