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私がローマで独りで始めたわけ 

いわきにて ~福島のそして東北の応援隊になる

なんでいわきに来てくれたんですか?
放射能 怖くないんですか?

それが
わたしがいわきに入って
何度も訊ねられた言葉

それだけみんな来てないんだろうか?

激励の芸能人達も宮城や岩手には行くけど
福島には来ないんだって

その問いの わたしの答は NO
自分自身に限って言えば 怖くない
って言うか 怖がりたくない

怖がると言うことで 私と福島の人達の間に
壁を築きたくない
実際 放射能の問題は福島だけの問題ではないですからね

わたしに限って言えば
この21世紀に こんだけの便利を享受して生きてる私達人間の
それは一種の 仕方のないつけ でもあるかもしれないと思っているし

それに対して 怖がって背中を向けたくない という気持ちがあります

問題は
背中を見せて逃げようとすると
いい気になって増大し 力を増し

覚悟を決めて
真正面から立ち向かえば
解決の糸口はきっと見つかると
わたしはそう信じているので

そして
それがわたしの寄り添い方でもあるのです
他の人のやり方がどうとか という問題ではなく 
共感や救援の表し方はそれぞれ千差万別 
それでいいと思っています
あくまでも わたしの です (誤解のないように重ねて言います 笑)

今回知り合ったこけし作りのおじさんに
君は見る人でなく作る人だね 
と言われた そのように

困ってる人達を 遠巻きに眺めて
気の毒だ 大変だと 言ってるだけでは わたしにとっては まだ十分じゃなく
たとえ
彼等の気持ちが千分の一のしか分からなかったとしても
わたしはその人達の浸かってる泥の中に
一瞬でも 一緒に浸かりたい

そう思うのです

そして 万が一
国民全員を守ることが難しいのであれば
わたしたちの様に何十年も生きた大人たちはもうよくて
子供たちにその注意を集中してほしいと思っています
大人が盾になって守らないといけない 

そう思っています


いわきの暮らしは 表面的には回復してるかのようで
いわきに到着した時は はっきり言ってびっくりしました
道行く人はマスクさえつけていない

でも
その中に住んでみると
その日常の中に 不気味に沈黙を保ちながら
どっしり座っている非日常があります

車に乗れば
ラジオが各地の放射能値を告げ
 これはかなり不気味だった
いわき市内からちょっと出ると 検問があり
自衛隊のトラックが走り

いわきにて ~福島のそして東北の応援隊になる_b0150335_1833220.jpg


そして
いまだ瓦礫で埋め尽くされた海岸線があり

いわきにて ~福島のそして東北の応援隊になる_b0150335_1845079.jpg


ボランテイアの友人が避難区域にも連れてってくれたけど
ほぼ無人化した街がある
あの不気味な静けさは 確かに非日常でしかありえません

いわきにて ~福島のそして東北の応援隊になる_b0150335_1853626.jpg


そんな日常と非日常の背中合わせの生活の中で
必死に生きてる人達がいます

わたしが出会った人々は
それでも日常の生活を普通に送り 
いわきから離れると言った人は一人もいませんでした

そこには 覚悟を決めた 妙に潔い人達の顔がありました

わたしのいわきの友人であるおじさんは
もうすでに土壌を洗浄する研究と(彼は根っこと土壌を研究してた人で)
そしてさらに 観光誘致をするために 着々と動いています

泣いてる場合ではないのです

彼等の押してる重い車
わたしは これからもずっとずっと 押し続けようと思っています




by cocomerita | 2011-06-03 14:57 | 復興 | Trackback | Comments(21)
Commented by yumiyane at 2011-06-03 18:45
>その日常の中に 不気味に沈黙を保ちながら
どっしり座っている非日常
これまで起こった日本の各地の地震や災害とは違った、何か桁の違う出来事が起きたのですね。
どこかの時点まで巻き戻して、もう一回出直すことを求められているようですが、当然足並みは揃わないでしょうね。
“私のやり方” 行動できるところがすごいです。
私もやり方、もう少しひろげてみます。

Commented at 2011-06-03 18:54
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by cocomerita at 2011-06-03 19:20
Ciao yumiyaneさん
確かにね、類を見ないと言うのはこういうことなのだと思いますよ
そして、確かに放射能の部分を考えると、めまいがします
それでも、未来は考えて行かないといけないのですよね
それにはいままでの私たちの愚かな概念がらりと変えるしかないと
何かそんな風に思っています
押してもだめなら引いてみな。ってとこでしょうか?苦笑

わたしのやり方
いや、そう書かないと、ほかの人のやり方を非難してるように受け止められても..と思いましてね
足並み揃わないのが当たり前なんですよ
全体の形さえ見ることができないほど大きな災害なんだから
で、足並み揃わないからこそいろんな見解で、いろんな方向でカバーし、お手伝いすることができるのではないかと
わたしは本当にそう思っています
わたしはやる人なんだけど、それは別に他のやり方をしてる人と何ら変わりないってことなんです
Commented by cocomerita at 2011-06-03 19:27
Ciao 06-03 18:54 鍵コメさん
再見!
たくさんにどうもね ^^

いや―性格じゃない?
わたし昔から見てるだけでは満足しないところがありましたから
ただ、今この時に、今までの自分のやり方から、ほんの半歩でも前に足を踏み出すことは、興味深いことだと思います
いままでかけなかった声をかける
いままで出さなかった手を差し出してみる(びんたじゃないよ ははは)
なんかそういうことが求められてるんじゃあないかと思うんですよね
何よりも、自分のためになります

そうだよねー
鍵コメさんは経験してるもんね
そうなんだよね
人間瀬戸際に立たされると思っても見ない力や知恵が出てきたりする
しかし...
この期に及んでもその知恵も力も出さない政治家
どうなってんの??
虫にも劣るね って虫に失礼だが,,, ははは
Commented by nob at 2011-06-03 19:56 x
賛同できるところもできないところもありますけど、junkoさんがそう決めたのならそうするしかないのでしょう。

ただ中部大の武田さんも書いてますけど「自分だけ生きようとは思わない」みたいなことだけは考えてはいかんです。
人と人とが繋がる意識、絆はプラスに働いているときは絆ですが、マイナスに働けば縛り、呪縛です。
人が苦しんでいるときに自分がただ見ているしかないのはさらに苦しい。
だからといってその自分の苦しみから安易に逃れるために、自らの呪縛によって共に沈もうとするのは許されない。ワタシはそう思うのです。
だから「自分の苦しみのために誰かの悲しみに手を伸ばすな」とワタシは何度でもいうのです。

よーーーく考えていただきたいことです。
Commented by cocomerita at 2011-06-03 20:11
Ciao nobさん
一緒に沈もうなどと考えてはいません
一緒に浮かんでいたいと思います 笑

そしてね、私を突き動かすのは見ているのが苦しいからとかそういう重いもんではなく
私にとって手を出すのがじつに自然な行為であると言うことを
多分nobさんはわかってないように思います
同じこと何回も言われてるもんね

nobさんが理解してる私の本質がちょっと違うように思います
わたしはそこまで宗教的でもないし、犠牲的精神も持ってないし、むしろ自分本位で軽いですよ
だからね、みんなにえらいと言われても、全然響かない
だって、実に普通の行為なんだから
救おう!とかそういう重たい義務感もないし
友人が入院したらお見舞いに行くでしょ?
友人が困ってたら、何か役に立ちたいと思うよね?
そういう感じです
だからご心配なくね ^^
Commented by melodynelson-2812 at 2011-06-03 20:41
 junkoさん今日はゆっくりしててくださいよー。
いや、junkoさんはそう言いますけどやっぱり中々できない事ですよ。
でも・・なんとなく私が感じるのは、junkoさんて”踊る阿呆に見る
阿呆、同じアホなら踊らにゃソンソン ♪ ”って感じじゃないですか?
もしも見当違いだったら失礼!そう感じるのは私もそういうタイプだから(爆)。多分このソンソン方式で行ってjunkoさんは多くの物を得てきてそして損もしてきたんではないかと勝手に思っています。好き勝手生きてきたってそういう事なんではないかと・・。前にjunkoさん薬飲まないって聞いて、あー同じだーって思ったんです。その方が健康に良いから、で、同じ人があえて福島に行くって一見矛盾しているように見えて、でも実は整合性があるんだろうなぁって。薬のシステムを拒否した根っこは同じ理由で覚悟を決めているんだろうなって。母に女性自衛隊員並みといわれた二の腕ですからねー!私も重い車押し続けますよー。はは。
Commented by sidediscussion at 2011-06-03 22:06
ほんとにほんとに、理屈なしでご苦労さまでした。 心底疲れられたと思います。 身体も心も。 もしかしたらその疲れは長引くかも知れません。
御大事になさって。美しいお花をいっぱい見てください。
Commented by hisako-baaba at 2011-06-03 22:38
junkoさん
難しいね。でも人間自分のやりたいことしかやれないでしょ。
junkoさんがやりたいようにやるのなら、ほかにやりようは無いはず。
情熱の赴くままに行動できる人は幸せなんだと思う。
やりたくても出来ない人が多いもの。
「人生の幸福は情熱のうちにこそある」高木あきみつ。
Commented by tonkoid at 2011-06-03 23:10
>覚悟を決めて
 真正面から立ち向かえば
 解決の糸口はきっと見つかる

 この言葉にはっとしました。

連日まわりは なにもなかったかのような日々
家の中でも0,7マイクロシーベルトの空気を毎時吸って
生きている現在 何もかも空しく思うとき
この言葉に、目が覚めるおもいでした。

忘れず心に刻みます。
見える所に書き出しいつも唱えていきましょう。

いわきにはボランティアが少ないそうです。もちろん
若い人には危険地には受け入れる訳には行きません。
にも関わらず、
きていただき心から感謝申し上げます。
Commented by junko at 2011-06-04 00:24 x
Ciao melodynelsonさん
いや―確かにさ
同じ阿呆なら、踊ったほうが楽しいでしょー?!
基本、参加主義です
昔ね、ちょっと悩むことあり、サイコテラピーに通ったことがあります、
その先生に、あなたのは勇気があると言うのではなく、ただ無鉄砲でなんにでも飛び込んで行っただけなんだと言われました ははは
目の前に何かがあって、やるかやらないか?と迷ったら、必ずやることにしています
損をしたことはないです、転んでも石をつかんで起き上がるタイプなんで わははは
薬を飲まないのもね
自分の体を信用してあげたいからなんです
自分の身体が持ってる自然治癒力って奴をね
つまり、そうね、覚悟って言われたらその通りかもしれないけど、
自分を最終的に心から信用してるのかも
だから人には妙に偉そうに見えたりするらしいんですけどね
自分を信じてるから、自分でジャッジして、その結果間違えたら、自分で頭を掻いて終わりです 笑

そうね、私とmelodynelsonさんはきっと似てるんだと思います
ブログって不思議でさ、読んでるとわかるもんね
そして、下町育ちなんで
困ってる人、疎外されてる人放っておけないんです
お節介と言われたら、
はいその通りです 笑
Commented by junko at 2011-06-04 00:27 x
Ciao sidediscussionさん
きれいなお花をねーー
見たかったですよー!!

いや――出発前に、バラなど買った私が悪かった
帰ってきたら、テラスの鉢植え、半分ほど虫の息
うちの同居人、猫にはやさしくても、植物への心遣い まだ足りないようで
がっかりでした
ごめん、ごめんと言いながら水あげてます 涙
Commented by junko at 2011-06-04 00:37 x
Ciao mayumiさん
いや、別にいらっとはきてませんよ 笑
私ね、偉そうって言われるの慣れてるんで...ははは
なんかどうも大層なことをしらっとさも簡単なことであるかのように発音するらしいんで...
気にしないでください

>一つだけ言いたいことがあるとすれば、
ほぼ100%確実な情報でない限り、不用意にそれを拡散することには、私は反対の立場です。

私が不用意に拡散したことありますか?
私的には格散の前に十分に調べてから出してるつもりだけど...
もしそういうことがあったら、その時にどんどん言ってください

そういうつもりはないのだろうが
なんだか妙にひっかかります、最近のmayumiさんのコメント
変だな~

Commented by junko at 2011-06-04 00:43 x
Ciao hisakoさん
そうそう、その通り!
やりたいことができる自分をむしろ幸せに思っています
はっきり言って周りの人の言うことは、どうでもいいのです

私は、本当に大したことをやってるわけじゃあないと思ってるんだけど、大したことをやってると私が思ってるだろうって思ってる人もいるらしく...
情熱なんていう、そんな大したもんでもないんですよ
目の前で、子供やお年寄りが転んだら、自然に手が出ますよね
そういう感じなんだけどね――
こう思う私は変ですか?

だからね、もういっそのことみんなにあれやるこれやるって言うのやめようかなとさえ思ってるんだよね

私は何でも参加したいほうなんで、声掛けてもらったら嬉しいから声掛けるんだけどさ...
なんか面倒くさいよね
Commented by junko at 2011-06-04 00:55 x
Ciao tonkoidさん
そうなのよね
何もなかったように、福島の緑は青々とし、空は高く、風はさわやかで
思わずおいしい空気を大きく深呼吸...しそうなんだけど
そこで、とどまってしまう、それが悲しいですよね

覚悟を決めて...なんだけど
上のmelodynelsonさんのとこにも書いたけど
覚悟と無鉄砲は違うから、今はやっぱり十分に気をつけてくださいよ

いわきでの最後の日に、仕事のあと救援所の人達と
初めてまじめな話をしました
そこで、私がみんなに言ったことは、
安全だと言うことは今のところ残念ながらない。
それを心に置いておいてください。ということでした
今はまだ収束付いてないからね
雨には濡れないほうがいいし、土いじりとかもやめておいた方がいいし
いま、気をつけることって大事だと思うんですよ
収束さえつけば、そこから徐々に状況はよくなるとは思いますからね

放射能が身体にいいなんて決して言いませんが
人間とは、私たちが思っているより強いものであると言うことも信じています。
このことも、絶対に私たちの未来への肥やしにしてやると私は思っています。
明るい明日は絶対に来るのだと信じています。

また行きますよ 笑
Commented by tetsuro-w at 2011-06-04 13:46
いわきへの遠征、本当に本当にお疲れさまでした。
私など、日々の自分の生活を暮らすので精一杯で、
被災地のために何も行動を起こすことができず、
ただ指を咥えてテレビの画像を見ることしかできていない人間には、
junkoさんのお心の思うまま、
遠い異国からはるばる被災地へと飛び込んでいかれる
素晴らしい行動力、とても眩しく感じられます。

こんな時、自分は何をしなければいけないのかと、
義務感に縛られて重たい気持ちで無理して行動するのではなく、
自分にとってどうしたら自然体で
被災地のために少しでもお役に立てるのかを、
あらためて考えてみたいと思います。
Commented by kiyotayoki at 2011-06-04 15:29
福島での支援活動もだけど、様々なコメントのひとつひとつに真摯に応えてるjunkoさんにちょいとばかり感動を覚えました。

上にある
「人間とは、私たちが思っているより強いものであると言うことも信じています」という言葉、
弱気の虫がうごめきやすい人間なだけに僕もこれは信じたいなと思っています。
Commented by junko at 2011-06-04 15:34 x
Ciao tetsuroさん
いやいや、日々の暮らしを続けてもらうことこそ大事なんですよ
私が、たまたまそういうことができる環境にいるだけで、
そういう環境だったらきっとtetsuroさんもやってると思います
だから、できる人ができることやればいいんですよね
私には時間があるから、現地まで行く
tetsuroさんには、普通の毎日を普通に続けてもらう

復興は長くかかると思います
できるときに、いつでも一歩踏み出す右足、用意しておけばいいんじゃあないかなあ...
Commented by cocomerita at 2011-06-04 15:44
Ciao kiyotayokiさん
笑 ありがとう
ちょっとむきになり過ぎたかなあとも思ったのですが...
結局、現地に行った感触はとてもじゃないが一言では伝えられません
曲解をしてもらいたくないので、こうして一個一個のコメントにお返事していくのが一番いいのだと思いました

今、自分たち自身の底力を信じないで
いつ信じるのであろうか?と

そう思っています 苦笑
Commented by nmariomama at 2011-06-04 17:42
こんにちは^^
政府がしなければならないことを、福島の人たちは自力で頑張ってますね。
もう、本当にこんな時に不信任だのなんだのって。
かん氏だって、使いようではないかと思うんですよ、
人の使い方を知らない集団だなあ、とつくづく思います。

そして、
>大人が盾になって守らないといけない 
このことに強く賛同です。


Commented by junko at 2011-06-04 23:00 x
CIao まりおママさん
わたしがお手伝いに行った救援所は私設です
自治体でしないところを大きくカバーしています
それでいいと思うんですよ
だってみんなこんなこと初めてなんだから
だからこそ、みんなで協力すればいいのにね
そして、管さん降ろしてじゃあ誰がいるの?って話になり
そんなことに時間費やしてる場合じゃぁないんですよね、全く
欲で曇った脳ミソ何も考えられないんでしょうね

いや、子供は国の未来だからね
育った大人は、はっきり言って二の次です 笑
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